随分前、テレビでヒマラヤ登山の番組を見ていたとき、ヒマラヤの高山にしか生育せず、「幻の花」といわれいる、青いケシの花のことを知りました。
その花は、広大なヒマラヤの地に静かのぽつんとさいていて、青い花びらは神秘的で私の目に焼きつき「みてみたいな」と思いましたが、ヒマラヤになど行くことにまったく、無縁の私には見る機会などありえないと思っていました。
ところが、最近日本の日光に咲いていることを知り、ぜひ見たいと思い、友と連れ立って日光の植物園に出かけてきました。ヨーロッパでもその栽培法は研究されていたようですが、なかなか難しく「幻の花」と称されるほどの花を日本で見られるなんて、日本の園芸技術の高さを感じ入りました。花は思ったより大きく、少しイメージと違っていましたが、青い花びらは神秘的で清楚な美しさはやはり魅了させられました。
 
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歯科衛生士 野村裕子